2021年末にFacebookがMeta Platformsへ社名変更したことをきっかけに、世界中で注目を集めているメタバース。
現在多くのメタバースプラットフォームが世に出ていますが、若者世代を中心に急速にユーザー数を伸ばしているのが「ZEPETO(ゼペット)」です。
今回の記事では、ZEPETOで何ができるのかを解説していきます。
ZEPETOとは?
ZEPETOは韓国のNAVER Z Corporationが提供するメタバースプラットフォームです。
2018年の8月にリリースされ、全世界のユーザー3億人のうち、70パーセントが13〜24歳のZ世代の女性です。
韓国、中国、タイなどのアジアを中心に利用されており、日本のユーザー数は5〜10パーセントと言われています。
他のユーザーとチャットや写真共有、ゲームを楽しんだり、メタバース空間で交流することができます。
ZEPETOで出来ること
・自分好みのアバターを作成できる
ZEPETOは顔や髪のパーツを組み合わせてアバターを作成することができます。
目を大きくしたり、顔の輪郭を細めるなど、パラメータを変更することでかなり細かい部分まで調整することができます。
衣装は350万種類以上もあり、ファッションを楽しむことができるでしょう。
GUCCIやDIORといった有名ブランドとコラボしており、現実世界では高価なファッションもZEPETOで安価に着せ替えできる点も魅力です。
・フォトブース機能で写真を撮れる
ZEPETOのフォトブースはアバターを使って写真を撮影する機能です。
ユーザーは自分のアバターを使って写真を撮影し、他のユーザーに共有することができます。
フォトブースには、様々な背景や装飾品などが用意されており、写真をより面白く演出することができます。
また、撮影した写真は、プロフィールやSNSなどで共有することもできます。フォローした人とフォトブース機能でさまざまな写真を撮影することが出来ます。
・ZEPETO Studio
ZEPETOは、自身で作成したデジタルアイテムをユーザーに提供し、収益化できる「ZEPETO Studio」という仕組みがあります。
デジタルアイテムは、ZEM(ゼム)というアプリ内通貨で購入することができ、クリエイターは5000ZEMの売り上げで106$を獲得できます。
実際に海外のクリエイターで、ZEPETOの売り上げで数千万円稼いだ人もいます。
ZEPETO Studioを使用することでユーザーは以下のようなことができます。
- アバター衣装の作成:3Dオブジェクトを作成し、アプリケーション内に配置することができます。
- ワールドの作成:アプリケーション内に独自のメタバースを作成することができます。
- アバターのカスタマイズ:アプリケーション内で使用されるアバターをカスタマイズすることができます。
ZEPETO Studioは、以下の手順でデジタルアイテムをユーザーに提供することができます。
- ZEPETOのアカウントを作成する
- ZEPETO Studioにログインする
URLはこちら:https://studio.zepeto.me/ja
・作成するコンテンツを決める
※アバターの衣装は、2Dと3Dの2通りの作成方法があります。
- コンテンツを作成する
- コンテンツを提出し、審査が通れば、アプリ内のストアに並びます
アバターの衣装作成の場合、Mayaやblenderといった3Dモデリングソフトが使用できなくても、テンプレートのテクスチャーをペイントソフトで書き込むだけで衣装を作成することができます。
ただし、作成したコンテンツをアプリ内で使用するにはUnityというゲームエンジンを経由しなければなりません。
ZEPETO StudioのWebページに詳しく書かれているので参考にしてみてください。
ZEPETOR CLASSについて
NAVER Z Corporationは、ZEPETOで活躍するための知識と制作技術を学べる「ZEPETOR CLASS(ゼペッター クラス)」を開催しました。(募集期間:2022年12月2〜4日)
日本では4回目の実施となり、「アイテム」「ワールド」「コンテンツ」「カスタム」のコースを展開しています。
2022年9月時点ではZEPETO studioの累積加入者数は283万人にのぼり、累積のアイテム販売量は1億8400万個を突破しました。
今後も募集があるかもしれないので、興味がある方はTwitterなどで確認しておくとよいでしょう。
ZEPETOのWeb3.0版「ZEPETO X」
暗号資産を使用する新プロジェクト「ZepetoX」では、ブロックチェーンプロジェクトのSolanaを用いて、クリエイターとユーザーがバーチャル空間を構築・交流できる3Dプラットフォームの確立を目指しています。
今後は「NFT土地売買」プロジェクトを開始し、暗号資産を使えて遊びながら稼ぐことのできる没入型3Dプラットフォームの確立を目指す予定です。
まとめ
今回の記事ではZEPETOの使い方について紹介しました。
ZEPETOは他のメタバースと比べて写真撮影や共有、ファッションなど、アバターを使って楽しむ要素が多く、今後もZ世代やα世代を中心に成長を続けていくでしょう。
記事を見てZEPETOに興味を持った方はぜひ遊んでみてください。
アイキャッチ画像 出典:ZEPETO! Buat Karakter 3D Kalian di Aplikasi ZEPETO – KEPOINDONESIA