ワールド、アバター作成承ります

メタバースの未来とマーケティング活用

企業のマーケティング戦略でメタバースビジネスが注目されているのをご存じでしょうか。
近年、顧客行動の変化、リードの獲得、競合との差別化など企業が抱えているマーケティングの課題が多様化しています。新たなマーケティングの戦略として、メタバースを取り入れることで新たなニーズの変化への対応と顧客エンゲージメント獲得が期待されます。これからの時代のマーケティング戦略にメタバース活用は鍵となります。

目次

メタバースとは

メタバースとは、「meta(超越した)」と「universe(世界)」を組み合わせた造語であり、明確な定義はありません。また、ニール・スティーヴンスンのSF小説『スノウ・クラッシュ』に登場した言葉が語源ともされます。

出典:『スノウ・クラッシュ〔新版〕』早川書房
https://www.hayakawabooks.com/n/ncac16bbc6919

このようにメタバースの意味は諸説ありますが、主にPC、スマートフォン、VR、ゲーム機などのデバイスを通じ、オンライン上でユーザー同士がつながる仮想世界を指します。

メタバースの歴史

1980年代頃からコンピュータが現れ、SF映画ではメタバースのような世界が表現されるようになりました。1990年代になると日本では富士通『Habitat(ハビタット)』がアバターを使ってチャットでコミュニケーションするサービスが登場。

2000年代にはPCやインターネットが身近なものとなり、3DCGで表現された『SECOND LIFE』が登場し、コミュニケーション以外に服、建物など自由に作成し販売することができ、メタバースの原型となりました。2010年頃からは「VR」で仮想空間を体験することや「NFT」技術を活用した『The Sandbox』というサービスが登場し、アイテムなど所有権を紐づけできるようになりました。
記憶に新しい2021年にはFacebook社が『Meta(メタ)』に社名変更をし、メタバースに注目が集まりました。

出典:HabitatⅡ実在の場所をモデルにした仮想空間を提供
https://pr.fujitsu.com/jp/news/1997/Sep/5.html
出典:SECOND LIFE
https://secondlife.com/?lang=ja
出典:The Sandbox
https://jp.sandbox.game/

メタバースの未来

コロナウイルス後はオンラインミーティングなど、ビジネスや個人間でもオンラインの活用が一気に加速しました。オンラインの活用は、物理的な移動を伴わないため、SDGsにも大きな貢献が期待され、企業もビジネスにオンラインを取り入れた動きが活発化されました。

一方、日本の内閣府では「ムーンショット目標」という社会、環境、経済の3つの領域から9つの目標を定め、未来社会の展望をしています。このなかの「目標1」については、身体、脳、空間、時間の制約からの解放でサイバネティック・アバター生活を謳い、メタバースの普及が盛り込まれています。現時点でメタバースはまだフェーズとして初期段階ですが、日本政府もメタバースの活用を後押ししていることは間違いありません。

ただし、注目されるメタバースですが、実際に商取引や交流が行われるなかで、ルールや法律の整備に多くの課題が残るのが現状です。違法、有害情報、青少年の利用トラブル、マネーロンダリングなどの注意を払う必要があります。

出典:内閣府ムーンショット目標1
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html

メタバースビジネスへの期待

これまで対面でのやり取りがビジネスの基本でしたが、コロナウイルスによる活動自粛によって様々なイベントは中止となり、各業界ではビジネス機会損失の問題が出ました。

一方では仮想世界でイベントや展示会を開催する活動がはじまり、多様性など新たな言葉も耳にするようになり、企業も新たなマーケティング手法にメタバースの導入がはじまりました。
単なるアナログからの代替え手段ではなく、体験型のコミュニケーションで新たなニーズや顧客エンゲージメント獲得が期待されました。

オンライン会議システムとの違い

メタバース活用は、現実世界でしか体験できない事と仮想空間の組み合わせがポイントになります。仮想空間上で商品や企業ブランドを表現し、現実世界で購買行動や顧客獲得につなげるかが鍵になります。
今では当たり前のオンライン会議システムは目的がある場合にURLを発行し、時間で終了します。一方、仮想空間は持続性を持っており、アバターとして人が集まりコミュニケーションが生まれ、体験を共有することが可能です。「見る」から「そこにいる」という体験型になります。

メタバースの活用は無限大

メタバースでの体験型サービス以外にも活用が注目されます。例えば現実世界の情報をデジタル空間にコピーする「デジタルツイン」としての活用です。
製造業であれば生産ラインのトラブルの原因特定の活用や気候のモニタリングから災害対策計画に活用するなど、現実世界と連動したシミュレーションを行うことができるため、ビジネスの視点を換えることでメタバースの利用方法は無限大になります。

メタバースマーケティングの事例

メタバースは様々な業界と相性がよいです。「IT関連企業ではない自社では活用はできない」と考えるのはやめましょう。
例えば、実店舗ビジネスでもメタバースで製品PRやプロモーション活動を行い店舗へ集客することやメタバースで気になった商品をそのまま購入まで行うなどの展開も可能です。

メタバースで顧客データや行動データ、またアバターの動きなどユーザーの視点を映像として残すこともできるため、新商品やモニターとして予約販売までテストマーケティングとして利用することも可能です
下記に各業界ごとの例として一部紹介をします。

メタバース×小売り

世界中で人気のブランドのナイキでは、ゲームプラットフォーム「Roblox」で無料の三次元空間「NIKELAND」を開設し、鬼ごっこ、ドッジボールのミニゲームでナイキファン同士のつながりをつくることができます。また、デジタルショールームで「NIKELAND」の自分のアバターに特別なナイキ製品を着用させることができます。

出典:RobloxにNIKELANDが誕生
https://nike.jp/nikebiz/news/2021/11/22/4956/

メタバース×イベント


バーチャルライブでは、会場と離れた場所でも臨場感のある空間を楽しめます。2020年4月に「Fortnite」内で開催されたトラヴィス・スコットのバーチャルライブ『Astronomical』があります。ライブではスコット氏が、3Dモデルで登場し1200万人を超えるユーザーが体験し、ライブの中で発売された『THE SCOTTS』は全米初登場1位を記録しました。
同じ2020年には日本人アーティストの米津玄師もバーチャルライブを行いました。
その後も、2021年にはアリアナ・グランデ、2022年には星野源と様々なアーティストがバーチャルライブを行っています。

出典:フォートナイト & TRAVIS SCOTTプレゼンツ: ASTRONOMICAL
https://www.fortnite.com/news/astronomical

我々のチーム「modegination」でも、八代亜紀さんの昭和をテーマにした招待制メタバース「宝島」で行われたバースデーイライブの運営に参画しました。

出典:チーム「modegination」我々についてhttps://modegination.com/%e6%88%91%e3%80%85%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

メタバース×広告



株式会社博報堂と株式会社博報堂D YメディアパートナーズのXR 領域のクリエイティブやソリューション開発を⾏なうプロジェクト「hakuhodo-XR」では、「バーチャル空間/メタバース」における広告体験の設計、配信システム、効果測定サービスの開発を開始し、その第一弾として株式会社三越伊勢丹が提供する仮想都市にアクセス可能な、VRを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」との共同実証実験を開始してます。

出典:hakuhodo-XR
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/94301/

メタバース×不動産


大和ハウス工業株式会社は「LiveStyle PARTNER」という、VR空間上でダイワハウススタッフが案内しメタバースでおうち見学会が行われています。また、いつでも見れるVR物件コンテンツも多数あり、理想のくらしを探せるパートナーとしてメタバースを活用しています。

出典:LiveStyle PARTNER
https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lsp/


メタバース×教育


株式会社学研メソッドは、部活や習い事で忙しい子どものために、自宅で授業や学習をしたい子ども向けに学習塾のバーチャル校を開校しました。メタバース上でアバターを動かして、教室に入室したり、自習室に座ったりして、学習をすることができます。学研オンエアバーチャル校にログインすると、フロアが広がり、他の生徒もアバターで通塾をし他の生徒の存在を感じながら学習に取り組むことができます。

出典:学研オンエア
https://gakkenonair.gakken.jp/lp15/

メタバース×医療


Holoeyes株式会社は、臨床医療、医療教育のためのバーチャルリアリティソフトウェアを提供しています。臨床における研究実績では、VRを利用した術前のシミュレーションや3次元空間で遠隔地の複数人がアバターを介し、リアルタイムに体験を共有できます。CT/MRIの臓器・病変の立体データを見ながら、手技シミュレーション・術前カンファレンス等が実施可能です。医学部生・看護学部生をはじめ、研修医・若手医師等に向けたVR医療教育プラットフォーム「Holoeyes Edu」を使えば、スマートフォンと数百円のVRゴーグルがあれば、いつでも・どこでも・誰でも、最先端の解剖学・外科手術の術式を学べます。

出典:Holoeyes
https://holoeyes.jp/

メタバース×飲食


株式会社ニチレイは、クラスター株式会社が提供するメタバースプラットフォーム「cluster」内に、「冷」を体感する「ニチレイ COLD ワールド」を公開してます。ニチレイの歴史や各事業の取り組みについてクイズやゲーム等を通じて楽しみながら、様々な「冷」を体験することができます。

出典:ニチレイ COLDワールド
https://www.nichirei.co.jp/news/2023/454.html

メタバース×自治体


今年で4周年を迎える「バーチャル渋谷」はKDDI株式会社、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会を中心に組成する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が2020年5月に立ち上げられました。日本初の自治体公認の都市連動型メタバースとなり、リアルの街以外での渋谷の楽しみ方として、「Stay Virtual」というテーマのもと渋谷区と連携しながら、30組を超えるゲストが出演し、過去最大規模の開催です。ハロウィーン気分を満喫できるバーチャル空間では、イベントやアトラクションコンテンツを展開し、過去最大の約150万人が参加しました。


また、ハロウィンイベントでは様々な企業が広告として自分たちのワールドブールを設営して広告活動を行います。

出典:「バーチャルハロウィーン2023」
https://alpha-u.io/event/halloween23

メタバースビジネスへのチャレンジ

企業によっては、メタバースとは無縁と感じてしまう方も多いかと思います。しかし、メタバースを体験せずに思い込みで考えるのは危険です。上記の事例のとおり現在、様々な業界でメタバースの取り組みが活発になってます。ルールや法整備など不十分な面もありますが、今からビジネスにメタバースを取り入れ、競合や消費者へインパクトを与えることが大切です。

メタバースに触れてみる

メタバースに少しでも興味があれば、まず実際に触れて見ることが大切です。例えばメタバースプラットフォームの「cluster」であれば、スマートフォンから無料ではじめることが可能でメタバース空間を手軽に体験することができます。
また、ミュージアムや鉄道会社なども積極的にメタバースを利用したサービスを開始しており、身近な企業のメタバースを体験することで理解が深まり、実務でもマーケティング活用のヒントになります。

出典:cluster
https://cluster.mu/

メタバースは「modegination」へご相談ください

メタバースビジネスをはじめる場合には自社で内製する必要はありません。内製するには開発費やサーバー費など多額の費用が発生します。外製でまずは小さくはじめてみることが1つの方法でもあります。
今回紹介した事例のように、メタバースは様々な業界とマッチングします。
私たち「modegination」は、ワールド、アバター、web3.0のビジネスでお客様のイメージをバーチャル空間に提供するプロ集団です。お客様の思いを一緒に考え実現するお手伝いを行います。お気軽にご相談お待ちしております。

チーム名:3Dクリエイターチーム “modegination”(モデジネーション)
ホームページ:https://modegination.com/
Instagram:https://www.instagram.com/modegination/
Tiktok:https://www.tiktok.com/@metaverse.vr

【過去実績】
・ 八代亜紀メタバースライブ参画
・ メタバース神社で護摩を実施
・ プログラミングを駆使し、メタバースサッカーを作成
出典:https://modegination.com/aboutus/

まとめ

メタバースの仮想空間は、企業がビジネスを展開する新たな領域として大きな可能性を秘めています。企業は現実世界とはひと味違う体験価値をユーザーに提供できるかが鍵となります。
ビジネスでのメタバースの活用は今後加速していきます。マーケティング戦略にメタバースを取り組むことが大切です。ただし、自社で全てを手掛けるのは現実的ではありませんので、メタバースへの対応は最適なパートナーと取り組むことが近道です。

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