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iPhoneで簡単に3D化できる“LiDAR”スキャンとは?

現実世界の物をインターネット上にコピーしたい、残しておきたいと思ったことはありませんか?実はスマホで簡単に現実のものを3D化できることはご存知でしょうか?フォトグラメトリーと呼ばれる現実世界のものを写真にとり3Dオブジェクト化する技術があります。スマホではそれをLiDARスキャンと呼びます。今回はフォトグラメトリーとLiDARについて解説していきたいと思います。

目次

通信技術の進歩による可能になったメタバース

近年、1つのITトレンドとしてメタバースというキラーワードが流行しています。通信技術の進歩とITの普及により1人1台スマホ、パソコンを持つのが当たり前な世の中になっています。そういった進歩により2006年〜2007年に急速にブームになったセカンドライフのブームの時代とは変化があり、莫大な通信容量も多少は耐えられるようになってきています。

近年では容量が大きい3Dのワールドも存在してきています。以前では出来なかった、見れなかったものが可能になった現実世界。それもメタバースが流行している要因の1つでしょう。

扱える容量が増えたことにより、容量の大きい3Dデータがメタバースプラットフォーム上に存在してきました。

その中の1つに容量の大きい、フォトグラメトリーがあります。

フォトグラメトリとは

“フォトグラメトリー”とは、3D化したい被写体を様々な方向、角度から何枚も写真撮影を行い、それを専用のソフトに入れることによって被写体の点と点を分析して合わせ、3Dモデルを作成する技術の1つです。

平均で何百枚も撮影を行わなくてならず、被写体が大きいほど撮影する枚数は増加していきます。

フォトグラメトリーにはカメラ、パソコン、フォトグラメトリー用のソフトが必要になります。

代表的な専用ソフトウェアには3DF ZephyrやReality Capture、Agisoft Metashape、Meshroomがあります。

macはAgisoft Metashapeのみ対応しています。

スマホでフォトグラメトリー**“LiDARスキャン”**

前述したように近年はスマホや通信技術の進歩がかなりしています。

実は今はフォトグラメトリーはスマホでも行うことができます。

スマホではLiDARスキャンと言います。

LIDARはLight Detection and Rangingの略です。

直訳すると光の検出と測距であり、レーザー光の反射を利用して、モノや地形との距離を測定し、3Dデータ化する技術です。

**LiDARスキャンのスキャン方法には2種類あり、**ToFという光が反射して戻ってくるまでの時間を計測し、物体との距離を計算する「ダイレクトToF(dToF)」と、反射した光の位相差から距離を求める「インダイレクトToF(iToF)」という2つの種類があります。

iPhoneでは12proから使用可能です。

iPhoneのフォトグラメトリーの種類としてRealityScanやScaniverseなどの無料アプリが多数あります。

サブスク型のアプリや無料で使用できるものもあり、現時点では無料のもので充分となります。

フォトグラメトリとLiDARスキャンの違い

では、フォトグラメトリーとLiDARスキャンは同じなのでしょうか?

実は少しだけ2つには違いがあります。

LiDARスキャンはレーダーを照射してその反射を利用するため、天候に影響を受けやすくなってしまいます。

しかし、フォトグラメトリーは写真をたくさん撮影するため、広い範囲で3Dデータが可能となります。

また、手軽さの点を取ると圧倒的にLiDARスキャンでしょう。

フォトグラメトリーはほとんどのソフトがWindowsのためmacユーザーでは使用できない部分が多いです。

フォトグラメトリ最強のカメラ“Matter port”

これまで説明をしてきた現実世界のものを3D化するものはパソコンやスマホを用いて使用していました。

しかし、それ専用のカメラがあります。

それはアメリカのMatter port社が提供する360度カメラのMatter portというカメラです。

360度を3Dスキャンすることが可能であり、簡単かつ綺麗に撮影が可能となります。

フォトグラメトリーはさまざまな角度から撮影を行いますが、Matter portは固定した場所から1回撮影を

行うだけで読み取れます。

LiDARスキャンとの違いとしてもちろんさまざまな角度をスキャンしなくていい点がありますが、LiDARスキャンは

スマホのカメラを用いているため、どうしても画質が荒く、角や細かい部分が読み取れないところが多く見受けられます。

Matter portはそこを細かいところや角を綺麗に撮影を行うことができます。

またMatter portは撮影したデータをクラウドに保存できるシステムになっています。

共有が簡単なのもMatter portのいい点です。

クラウドのプランがフリー、スターター、プロフェッショナル、ビジネスの4プランがあります。

それぞれ無料、有料があり、用途に沿ったプランを使用できます。

まとめ

時代の進化によって現実世界のものを簡単に3D化できるようになっています。

フォトグラメトリーではないですが360度の動画を撮影ができるカメラも増えてきています。

Insta360という360度カメラがあり、7万円前後で購入ができるため手軽に360度の撮影が可能になっています。

こうして今見えている360度が綺麗かつ簡単に3D化されていくでしょう。

今後のフォトグラメトリー、LiDARスキャンの技術が楽しみです。

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