現在「Meta Quest2」を並んで人気がでているVR機器「PICO4」
今回の記事では「PICO4」の魅力や「Meta Quest2」との比較についてご紹介します。
PICO4とは
「PICO」とは中国のPICO Technologyから発売されているVR機器のことをいいます。(現在TikTokを運営するバイトダンス(字節跳動)がVRヘッドセット製造の「Pico Technology」を買収済み)
PICOの最新モデルである「PICO4」は2022年10月7日に発売されており、「Meta Quest2」のライバルとしてかなり人気のある商品となります。
4Kの高解像度でコンテンツを楽しめることや、軽量で装着時の負担が小さいことの「Meta Quest2」と差別化できる長所があります。
そんな「PICO4」の魅力を見ていきましょう。
PICO4の特徴
1.コンパクトなサイズ
PICO4は、Meta Quest2と比較してかなりコンパクトなサイズのVR機器となっています。 PICO4の大きさは、約175mm x 120mm x 110mm (幅 x 高さ x 奥行き)であり、持ち運びが簡単なのが特徴です。 PICO4は、小型であるため、持ち運ぶことができるので、旅行先や家族での使用などにも便利です。また、大きなVRヘッドセットよりも軽量なので、長時間の使用も快適です。 PICO4は、VR技術を搭載しながらも、コンパクトなサイズを実現しているため、VR技術を楽しみたい方にとっても適している機器と言えます。
2.高精細な画質
PICO4は、高解像度(4K)のディスプレイを搭載しているため、現実世界と同様に自然な画質を楽しむことができます。 PICO4は、2560 x 1440pixelsの解像度を持つOLEDパネルを搭載しており、深い色彩を再現し、鮮やかな映像を楽しむことができます。また、画面上下には90Hzの刷新率を持ち、動きの滑らかさも優れています。 また、PICO4は、3Dオーディオに対応しており、音響体験も含めた高品質な映像を楽しむことができます。 PICO4の画質は、高解像度(4K)のディスプレイを搭載し、現実世界と同様に自然な画質を楽しむことができることが特徴です。
3.パンケーキレンズ
PICO4には、Meta Quest2にない大きな長所があります。それは、「パンケーキレンズ」を搭載していることです。
パンケーキレンズとは、VR機器のレンズを一体化したデザインのことを言います。
PICO4は、画質を向上させるために、パンケーキレンズを採用ということになります。
パンケーキレンズは、画質を向上させるために、レンズを一体化したデザインによって、輝度や色彩などの画質を向上させることができます。また、光学的にも優れており、立体感や深度などの画質も向上させることができます。
パンケーキレンズの詳細について、以下の記事が参考となりますのでよかったらみてください。
4.スタンドアローン
PICO4は、Meta Quest2と同様に「スタンドアローン型のVR機器」となります。 スタンドアローン型とは、パソコンやスマートフォンなどの外部機器に接続することなく、単独で動作することができるVR機器のことを言います。 PICO4は、スタンドアローン型のVR機器であるため、パソコンやスマートフォンなどの外部機器に接続することなく、単独で動作することができます。これにより、使用者は自宅でも外出先でも、好きな時間に好きな場所で、VR体験を楽しむことができます。 また、PICO4は、Wi-FiやBluetoothなどの機能を搭載しているため、インターネットに接続し、アプリやコンテンツをダウンロードすることができます。
Meta Quest2との比較
スペック比較
PICO 4 | Meta Quest 2 | |
---|---|---|
価格(税込) | 49,000円(128GB)59,400円(256GB) | 59,400円(128GB)74,400円(256GB) |
ディスプレイ | LCD | LCD |
レンズ | パンケーキレンズ | フレネルレンズ |
解像度(左右の合計) | 4320×2160 | 3664×1920 |
リフレッシュレート | 72Hz, 90Hz | 最大120Hz |
視野角 | 105度(対角) | 110度(対角) |
トラッキング | 一体型6DoF | 一体型6DoF |
重量 | 588.5g(実測値) | 503g |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB/256GB |
RAM | 8GB | 6GB |
IPD(瞳孔間距離) | 62~72mm | 58mm、63mm、68mm |
イヤホンジャック | なし | あり |
バッテリー稼働時間 | 2.5~3時間 | 2~3時間 |
コントローラー電源 | 1つにつき単3乾電池2本 | 1つにつき単3乾電池1本 |
※2023年3月15日現在
大きさ
単純な重さで比較すると「Meta Quest 2」の方が軽量ですが、これはデフォルトの布製ストラップを装着している数値です。布製ストラップは重量が前方に偏るため、顔面全体で重さを受け止めてしまい、「重さ」を感じやすくなっています。
一方、「PICO 4」は重量バランスが前後で均等になるよう設計されており、重量が顔面と後頭部で分散するようになっています。このため、相対的に「軽さ」を感じやすくなっています。
ケースバイケースですが、総合的な「軽さ」を体感しやすいのは「PICO 4」です。
画質
解像度の数値を比較すると「PICO 4」の方が勝っています。ただし、実際にどちらを「より鮮明」と感じるかは個人差があります。
筆者の体感では、「PICO 4」の方が「Meta Quest 2」より僅差で「より鮮明」と感じます。しかし決定的な差ではなく、「Meta Quest 2」でも不足はないと言えます。
ゲームの数
正確な総数こそ不明ですが、正規ストアに加え「App Lab」でも配信されているゲームがあるため、遊べるゲームの数は「Meta Quest 2」の圧勝です。「Beat Saber」や「バイオハザード4 VR」といった人気タイトルを遊べるのも「Meta Quest 2」ならではの利点です。
一方で、「PICO 4」にもだいたい100本近くのゲームが配信されており、「After the Fall」や「Blade & Sorcery: Nomad」、「ALTDEUS: Beyond Chronos」といった人気タイトルも存在します。「PICO 4」の発売に合わせ、「ルインズメイガス」や「オノゴロ物語」といった国産VRゲームも配信が予定されており、今後ラインナップが充実していく可能性があります。
まとめ
PICO4はMetaQuest2と比較して、良い点・良くない点いろいろとあります。
MetaQuest2を持っているのであれば、急いで購入する必要はないと思います。
PICO4はこんな方におすすめの商品です。
- MetaQuest2を持っていなくこれからVRに触れてみたい
- PCVRコンテンツを安定して遊びたい
- スペックよりコンパクト差を重視したい
スペックもコストパフォーマンスもかなり良いため、とても良い商品なので気になっている方はぜひ参考にしてください。
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アイキャッチ画像 出典:PICO 4 VR Headset To Launch On 12 October In Malaysia – Lowyat.NET