近年、さまざまなメタバースのプラットフォームが存在するなかで、商用的に利用できるメタバースは少ないように見えます。
また、VRゴーグルがないと臨場感がなかったり体験できないアプリも多いです。
日本のメタバース普及率が低い理由の一つと言ってもいいでしょう。
しかし、URL1つで体験できるメタバースでしたらハードルが低いのではないでしょうか?
本記事では、オープンソースのブラウザ型メタバース、“Mozilla hubs”について解説いたします。
Mozilla hubsとは
Mozilla HubsはMozilla社が開発したオープンソースのブラウザ型メタバースです。
Mozilla社はFirefoxを開発した会社で有名の会社になります。
2005年にミッチェル・ベイカーがMozillaコーポレーションの初代CEOに就任しました。
また、ブラウザ型のため、PC、スマートフォン、VRゴーグル等でのマルチデバイスで使用が可能となっています。
おもに、アップしたワールドに訪れることができ、会話やコミュニケーションが取れます。
近年、たくさんのイベントなどに使用されています。
ワールドの作成
hubsはサイト上でワールドの作成が可能であり、
Spokeというシーンエディタがありその場で作成してすぐにアップすることが可能です。
テンプレートも豊富にあり、様々なシーンが利用可能になっています。
また、出力ファイルはGLBであり、作成したワールドを書き出せます。
操作性も難しくはなく、UIや操作はUnityに少し似ているでしょう。
特有の機能として”オーディオゾーン”があります。
これは範囲を設定して、その範囲に音が聞こえるようにするか、消音にするかの設定ができます。
また、オーディオゾーンの中の声は外に聞こえるか聞こえないか、
オーディオゾーンの中に音が入るか入らないいの設定が可能です。
そのため、グループディスカッションやパーティーにも向いています。
そしてメディアフレームを作成すれば、画面共有をフレームにはめ込みロックもできます。
ビジネス面では会議やセミナーで使用されていくでしょう。
イベント運営に最高の機能“管理者モード”とは
hubsはイベントを行うのに適しており、管理者モードというワールドをリアルタイムで管理するモードが備え付けられています。
機能としてまず、飛行モードが挙げられます。
飛行モードは自在に飛ぶことができ、壁もすり抜けられるため、イベントにおいて撮影を行う場合や、ワールド外にイベントの設定をしておいていじることができます。
例として、BGMのスイッチをワールドの外に設定し、再生停止が自在に変更可能になります。
また、迷惑行為を行うアバターに対して強制退場させることも出来てしまいます。
hubsの応用
hubsはオープンソースであり、NTTが提供するDOORやGugenkaが提供するバーチャルクラフ特区、テレビ東京が提供する池袋ミラーワールドなどがhubs Cloudを使用しています。
多くの企業がhubsを自社使用にし、メタバースを運営しています。
Hubs Cloud
hubsではHubs CloudをAWSのサーバーで立ち上げることが可能となっています。
Hubs CloudはAWS Marketplaceで公開されており、
CloudFormationですぐにセットアップができます。
少し操作が複雑なのでAWSを勉強しておいた方がいいでしょう。
アバターについて
hubsのアバターは腕と顔のみの特徴的なアバターです。
はじめはデフォルトのロボットが用意されており、使用するかたちになります。
また、hubsはready player meと連携しているためオリジナルのアバターもすぐに作成することができます。
応用にはなりますが、ready player meのアバターを全身とhubs仕様のアバターをBlenderで編集することで
全身のアバターを作成することができます。
(我々はそちらの対応も可能ですのでご相談ください)
まとめ
hubsはオープンソースであるため、多くの企業がオリジナルにしてリリースをしています。
商用利用も無料のため個人や企業でイベントをすることもこれから増加していくことでしょう。
オリジナルのアバターを作成し、イベントに参加してみてはいかがですか?