メタバースを博物館、美術館、記念館のミュージアム運営に取り入れませんか?
「日本国内をはじめ、世界中の方に自慢の展示物を見てもらいたい」、「地方にあり人口減少で入館者が減り、集客に不安を感じる」、「他にはないイベントを開催し、話題性を獲得したい」など考えたことはないでしょうか。
そんな中メタバースを利用した展示を行う博物館、美術館、記念館が増えています。本記事では、メタバースミュージアムの注目点や事例をご紹介します。
ぜひメタバースミュージアムをはじめるきっかけにご活用ください。
メタバース(Metaverse)とは?
最近メタバースという言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。
メタバースとは自宅にいながらバーチャルの世界で人々が集まり、イベント等を通じて同じ時間を共有できる新たな価値の発信や体験を行うことができる仮想の空間です。
通信ネットワークの高速化でデバイスやソフトが進化した現代において「メタバース」に注目が集まっています。
ミュージアムがメタバースに注目する5つの理由
今博物館、美術館、記念館ではメタバースの活用がはじまっています。なぜメタバースに注目が集まるのか解説します。
①時間的制約から解放され24時間365日鑑賞できる
スマートフォンやパソコンからVRゴーグルを通じて、いつでも展示物を鑑賞することができます。
休憩中にサクッと鑑賞することや休日じっくりと自分のペースで鑑賞するなど時間、場所を選びません。
②日本をはじめ世界中の人に発信ができる
仮想空間を利用するため、場所の制約がありません。
地方によっては、人口減少で公共交通網が衰退し、施設までの移動が困難であったり、遠方で足を運ぶことすら難しい課題もあります。
しかし、メタバースの仮想空間を利用し、日本の芸術や歴史を簡単に世界の人々へ届けることができます。
③運営コストなど施設運営にメリット!
昨今の光熱費や人件費の高騰など施設を取り巻く環境は厳しい状況です。
リアルとは別に仮想空間での集客は、あらたなミュージアムの収入源につながります。
世界中に発信ができるため低コストで運営と集客が可能です。
④リアルでの集客のきっかけに
メタバース上で認知されることで、実際に足を運んでもらえるきっかけになります。
来場しないとできない特別体験など、仕掛け次第では新たなビジネスチャンスの創出につながります。
⑤NFTなどデジタルコンテンツとの連携
リアルでも博物館では様々な記念品が販売されていると思いますが、メタバースでのミュージアム運営でも、NFT※(非代替性トークン)を利用したオリジナルカードやNFT限定の商品などの販売も可能であり、新たな価値の創造と顧客の獲得が可能です。
※NFTとはブロックチェーンの技術により代替(コピー)ができたり画像を中心としたインターネット上のコンテンツのことをいう
メタバースミュージアムの事例
実際に博物館、美術館、記念館がメタバースを活用した事例についてもご紹介します。メタバースを積極的に活用することで、業界全体が活発になることでしょう。
・東京国立博物館バーチャル展示
2023年1月17日から3月31日までバーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催されました。
博物館を代表する国宝の一つである「松林図屛風」をテーマとしたバーチャル展示室では、国宝につながることができるのが特徴でした。
また、アート作品はNFTとして販売され、収益の一部は博物館の運営や文化財保全などに活用されています。
出典:https://virtualtohaku.jp/eurekatohaku1089/
・NFT鳴門美術館
「鳴門ガレの森美術館」として、2001年に開館し、「エミール・ガレ」の作品を中心に展示している美術館です。
2021年8月に、美術館名を「NFT鳴門美術館」に改称して再スタートし、日本国内における美術品及びアート作品のNFT化の普及と発展を目指す新たな試みを行っています。
また、美術館内にはNFTアート作品の展示スペースを設置し、NFTアートの魅力を体感できるような空間を提供しています。
出典:https://nftjp.org/
・にしてつバース
「西日本鉄道」では、メタバース上に鉄道とバスのミュージアムを構築し、 2023 年 2 月 25 日にオープンしました。
3D 車両や各種展示などを鑑賞できるほか、電車やバスの車両運転席でのスイッチ操作体験など、「にしてつバース」内に「にしてつ NFT ギャラリー」もオープンしています。
NFT(非代替性トークン)を積極的に活用しています。
出典:https://nishitetsu-museum.com/
・山梨県立美術館
2028年に開館50周年を迎える山梨県立美術館は、2023年9月に「新たな価値を生み出す美術館」を発表し、「メタバースという新技術で美術館の新しい役割を果たす」と謳っています。
新たな企画シリーズ「LABONCH」は、コロナ禍におけるミュージアムの活動制限を受け、「失われたものを補うだけではなく、ミュージアムだからこそできる様々な新しい可能性を模索していきたい」という思いからスタートをしています。
出典:https://gallery.styly.cc/scene/63a5174a-3db7-4533-8b90-eb1985460148
・歴史民俗資料館デジタルミュージアム「バイオリンの里おおぶメタバース」
愛知県大府市は、インターネット上に作られた3次元の仮想空間「メタバース」に、戦前に大府市内にあったバイオリン工房等を再現した「バイオリンの里おおぶメタバース」を公開しています。
このメタバースでは、バイオリンに関する資料やバイオリン製作の様子を見たり、ゲームを楽しむことができます。また、360度カメラ映像で歴史民俗資料館の展示室を観覧することもできます。
出典:https://www.spatial.io/s/baiorinnoLi-oobu-metabasu-entoransu-65ad2dfccec4e3df591760af?share=8113311084632749537
メタバースミュージアムの運営で考えたいこと
ここまでメタバースと実際の事例を見て、何となくでも、メタバースミュージアムについて深まったのではないでしょうか。実際に運営に取り入れるために考えたいことについて確認を行いましょう。
再現方法には2種類あります。
①デジタルツイン:現実世界に実在するものと全く同じく作成する。
メリットとしては、現実世界と同じく作成するため、現実世界で訪れた人、訪れる予定の人でも本当に訪れたような体験が得られます。しかしデメリットとして、予算が高めの傾向になります。
②メタバースオリジナルワールド:現実世界とは全く違ったワールドを構築し、オリジナルのデザインワールドを制作できます。
メリットとしては、デジタルツインよりも制作期間が短くなることです。デメリットとしては、デザインをする必要があるため、お客様のイメージを0からカタチにする必要があります。
我々は、オリジナルで壮大に制作をするオリジナルワールドを推奨しています。
メタバースミュージアム活用提案
・音声ガイドをつける
特定の場所に行くと音声が流れるような設定や解説が流れるような演出を創ることができます。文字も出てくるため、音声が聞けない場面でもより歴史や展示物について知ってもらうことが可能になります。
・現実では制作不可能な壮大なワールドを制作する
現実では建築不可能な建物や構造でも、メタバースであれば制作可能です。それがメタバースの魅力のひとつでもあります。
・絵、写真、動画、銅像を全て再現する
現実世界にあるものや架空のものも再現可能で、置いてある銅像を動かすことも可能です。
・現実世界とリンクしたイベント
出典:https://www.city.gamagori.lg.jp/uploaded/attachment/98002.pdf
メタバースのワールドで見た暗号を現実世界で伝えるとノベルティがもらえたり、メタバース来場画面を見せると入場料が割引になるなどの仕掛けを用意し、新規やリピーターの開拓へビジネスをつなげることができます。
過去にも実際に、愛知県蒲郡市の生命の海科学館では、メタバース技術を活用した古代生物を学ぶ体験やNFTを利用したデジタルスタンプラリーなどの実証実験も行われています。
やっぱり困ったときは専門集団に相談がメタバースミュージアムの近道
興味をもったら行動が大切です。まだ、当たり前に普及しているものではありませんが、今こそメタバースミュージアムをはじめるチャンスです。
参入している博物館、美術館、記念館が少ない今だから、世界にインパクトを与えることができ、集客のチャンスがあります。
ただし、何からはじめたら良いのか不安があると思います。まずはプロに相談が近道です。
どこに相談したら良いのか迷った場合には、modegination(モデジネーション)はいかがでしょうか。modeginationは「あなたのイメージをバーチャル空間に」を提供するプロ集団です。
チーム名:3Dクリエイターチーム “modegination”(モデジネーション)
人数:7名
ホームページ:https://modegination.com/
Instagram:https://www.instagram.com/modegination/
Tiktok:https://www.tiktok.com/@metaverse.vr
【過去実績】
・ 八代亜紀メタバースライブ参画
・ メタバース神社で護摩を実施
・ プログラミングを駆使し、メタバースサッカーを作成
出典:https://modegination.com/aboutus/
まとめ
これまでは、博物館、美術館、記念館等のミュージアムはリアルでしか体験が出来なかったと思います。しかしコロナウイルス後デジタル文化が一気に加速しています。ミュージアム運営でも同様の事が起きています。ミュージアムのメタバース化が当たり前になる前にはじめることが、世界へインパクトを与える今のビジネスを加速させる事となるでしょう。
ぜひミュージアムへ一部でもメタバースを取り入れてみてはいかがでしょうか。